近くの音楽ホールで格安のピアノリサイタルが
あったので行ってみました。演奏家は
東京芸大の大学院生。名のない若手だろうと、
それなりに聞かせてくれる演奏に接してきたので
少しは期待していましたが、これはハズレ。
若気の至りで難曲に挑戦されているのは
頼もしいですが、暗譜も中途半端で大きなミスを
連発。専門的にみれば優れた才能を持つ
ピアニストなのだろうとは感じましたが、現状は
曲を聴かせる芸の域にはなっていませんでした。
帰ってきてアンドラーシュ・シフがフランス組曲を
連続して演奏する録画などを視聴すると、
名のあるピアニストが一流といわれる由縁が
納得できました。
訓練や様々な経験を積み上げながら、曲を
自分のものにして表現するレベルが段違いです。
とはいえ、自分が大学院生だった頃に
どれだけのことができたかを思えば、
とても彼を責める気にはなれませんが・・。 |
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